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海城中学国語課先生「受験生には、選択肢を熟読して要素を吟味してほしい」

海城中学(個人的な理由で興味がとてもあった)の入試について国語科の先生から、先日説明会で伺ってきたお話をお伝えします。

まず、近年は選択肢問題(おそらく配点の大半を占める)の質がセンター試験国語に近いなという感想を強く持っていたのですが先生のご説明も、概ねこの感覚に沿ったものでした。過去問集を見ると分かりますが、海城は選択肢同士で差異がとても細かいわけです。これについては「国語の選択肢問題はA、B、C、Dという風な幾つかのパーツからなっている。フィーリングで回答するのではなく、そのABCDの各々をしっかり本文中の根拠と照らし合わせて選んでもらいたい。そうでないと、このレベルの受験生は差がつきにくいという面もあります。」ということです。
(何しろ、国立医学部に強い=センター現代文でも強い、わけでいろんな高校の先生方にとっても参考になるレベルのお話な気がします)

その出題者の意図を受験生には汲み取ってほしい、ということでした。

入試担当の先生ですが、現在は高校3年生の指導もしておられるということだったので、ますますセンター試験現代文(海城中学が強い国公立医学部受験で、配点が大きい割に理系の学生だと高学力でもで点数が安定しにくい。)の指導内容がフィードバックされるのではないかなと思います。

なお、同様にセンター試験と選択肢の特色がよく似た中学としては、渋谷教育学園渋谷中学(通称、渋渋)などですが、それらの設問についても海城中学の先生がおっしゃられていた傾向が強く見られるように思われます。

追記:今回お話を伺えたのは国語科の先生でしたが、社会の問題について「食べ物の話がとても多いのだけれど、社会の先生方は美食家なのでしょうか?」と伺ったところ、「隣で問題を作っていたりするけれど、まあ社会の先生は食事好きですね。」とのことでした。(個人的な趣味からしても、生徒を教えていて、味気ない話よりは面白味のある題材の方がやる気が出るので、かなり海城社会は好きな問題です)

*海城社会では、この5年ほどだけで、「イギリスの食べ物がまずくなった背景」「長屋王が藤原4兄弟が謀略で長屋王を陥れた際に使ったアワビの話」が大論述で出題されており、小問でも上海蟹、麻婆豆腐、酢豚、シャブシャブが名物料理となっている地域を、中国の地図から選択肢で選ぶ問題などが出題されています。
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