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新・センター試験 文部科学省の公開案について

文部科学省が、2020年でセンター試験を廃止して一部に記述式問題を導入するべきとしているところの、問題原案が以下の名称で下記リンクに乗っています。
「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」. で評価すべき能力と記述式問題イメージ例.【たたき台】というタイトルで、「センター試験廃止」後のセンター試験に変わるテストのたたき台です。

これは、高大システム会議(第9回)の配布資料で、やや古いものの未だに資料としての価値はあるのでリンクを以下に載せておきます。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/033/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2015/12/22/1365554_06_1.pdf

スクリーンショット 2016-12-20 2.40.08

あくまで案の一部なので即断はしにくいものの、この程度なら同年代の普通の子は書けるのではないか、という問題に思えます。(これが私の勘違いだと、申し訳ないですが)。
とりわけ、国公立大で記述試験の多い学校や私立でも小論文をほぼ必須とする大学(具体的には慶應大学など)の受験者は、別に記述になろうとマークであろうと対して変わらないなというのが感想です。

悪い問題とは言わないのだけれど、現行のセンター地理などと比べて特に推論能力を問うているわけでもなく、また文章作成能力もそれほど見ることはできていないため「足切り」として以上の意義はないように感じます。
ただ、そのオーソドックスさを評価するべきという見方もあります。例えば歴年のセンター現代文(高学力でも得点のブレが大きく、センター配点の大きい国公立医学部受験者などが苦しんだ)が試験として「悪スジ」という評価があったところ(私はこの立場です)、素直でひねらない問題の方がいたずらに生徒の点数を乱高下させずに済む、「信頼性」の高いテスト方法だという見方もあり得ると思います。

ただ、いずれにせよ、過去の新聞報道を参考とするにしても、センター試験廃止は大きいインパクトを持つようにはみえません。共通一次試験からセンター試験に変わった時と同じく、名前だけ変えて中身は同じという風になると予想します。(*かえって、完全マーク式で無くした分センター試験よりも採点側の負担が増えて、社会全体としてはマイナスかもしれませんが、それも一つの社会実験かなというくらいの感想です。)
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