教科書学習のすすめ・・教育業者のオリジナル教材や、市販参考書よりも圧倒的に執筆者が豪華
一部の特殊入試(小論文や中学受験算数など)を除いて、ほとんど全ての試験対策で、最良の教材は学校の教科書です。その理由は大きく分けて2点あります。
まず、学校の定期テストの範囲や入試問題の試験範囲が教科書になっているので、それさえやればあとは不要ということです。これに加えて、①受験なら志望校や類似した学校の過去問を大量にやれば済みます②あと内申点対策で期末試験で点数をとって内申書をよくしたいと思っているのなら、教科書準拠問題集(ワークという名称が多く、塾や学校専用だったり、市販品だったりして、いろいろな出版社が出しています)を解けば十分だからです。
第二に、市販の参考書(執筆者不明なことも多い。せいぜいマシで、予備校の有名講師1名名義)や、塾オリジナル教材(大手でも、誰が作っているか分からない場合が多い。もしも素晴らしい人材が作成しているならばそれを喧伝するはずなのにしていない)よりも質が優れていることが多い点です。
参考例として、いくつかの教科書を見ていきましょう。
例えば今年4月に改訂されますが現行版の中学校公民教科書・日本文教出版版の著作者9人は・・・佐藤幸治・京都大学名誉教授(憲法)、五百旗頭真・前防衛大学校長(国際政治)といったメディアにも出てくる超有名人を初めとして伊藤光利関西大学教授、栗栖薫子神戸大学教授、桑原敏典岡山大学教授、棚橋健治広島大学教授、橋本介三大阪大学名誉教授、林敏彦大阪大学名誉教授、松井聡子桃山学院大学教授となっています。
「いや、大学教授は机上の学問だけしかやっていないのだろう。信用ならないし教え方が上手かどうかも分からない」という反論もあるかもしれません。しかし、英語で見てみても例えば学校図書の、中学校「トータルイングリッシュ3」は大学教授と准教授20名(うち、ネイティブ4名)中学校教員5名、加えて一人の計26人で作ってあります。
ダメ押しで、小学校六年向け「新版たのしい理科」(大日本図書)は44名が執筆陣となっていて、内訳を見ると東京大学元総長の有馬太郎氏にはじまり大量の大学教授、小学校・中学校教師が名を連ね(東京学芸大学付属世田谷小学校やお茶の水女子大学附属小学校といった、国立大学付属系の教員もいらっしゃいます)、さらに元気象庁の椎野純一氏、国立天文台の渡辺潤一教授、といった実務家も名を連ねます。
そして、これらの執筆者が作った教科書へ、さらに文部科学省官僚(その分野の学力はその人次第でしょうが・・・)が検定をかけてチェックを入れるわけです。つまり、教科書はタダで配られるものの、国家の教育事業として作成されており、多額の税金と湯水のような人材が投入されているわけです。
不勉強ながら、これらの検定済み教科書よりも豪華な執筆陣を持っている参考書や通信教育教材は見当たりません。
また、算数・数学の問題でも数字の選び方など細部にわたって、明らかにセンスのあるこれ以上なく吟味された内容が乗っています。
従ってうちでは、最小限だけしか、教科書以外の教材は使わないポリシーを採っています。もし小学校の教科書で不十分な場合は、中学校の教科書を持ってきたりすると解決したりすることもあります。
ただし、例外はあります。たとえば、①解説もレイアウトも非常に充実した参考書(旺文社の基礎英文問題精巧やZ会の速読英単語シリーズなど)は、グダグダでまとまりのない高校向け英語教科書より優れていますし、②現代国語の読解力を付けたいときには教科書は役に立ちません。この場合、読解で誤読を無くすには問題集(過去問を含む)を使うしかありません。記述式や小論文で構成力・表現力をあげたいなら採点基準の明記された添削をうけてもらうのが対応方針になります。
以上の話を短めに、きょう生徒の子にしたら大笑いして納得していました(教育現場にいる学校の先生達も、「こんなに凄い人たちが書いているんだよ」と授業の最初に教科書末尾の執筆陣を読ませれば、たぶん学生も真面目に勉強するのに何でこんな簡単で低コストな士気の揚げ方をしないのだろうと、不思議でなりません)。
by 江藤塾
まず、学校の定期テストの範囲や入試問題の試験範囲が教科書になっているので、それさえやればあとは不要ということです。これに加えて、①受験なら志望校や類似した学校の過去問を大量にやれば済みます②あと内申点対策で期末試験で点数をとって内申書をよくしたいと思っているのなら、教科書準拠問題集(ワークという名称が多く、塾や学校専用だったり、市販品だったりして、いろいろな出版社が出しています)を解けば十分だからです。
第二に、市販の参考書(執筆者不明なことも多い。せいぜいマシで、予備校の有名講師1名名義)や、塾オリジナル教材(大手でも、誰が作っているか分からない場合が多い。もしも素晴らしい人材が作成しているならばそれを喧伝するはずなのにしていない)よりも質が優れていることが多い点です。
参考例として、いくつかの教科書を見ていきましょう。
例えば今年4月に改訂されますが現行版の中学校公民教科書・日本文教出版版の著作者9人は・・・佐藤幸治・京都大学名誉教授(憲法)、五百旗頭真・前防衛大学校長(国際政治)といったメディアにも出てくる超有名人を初めとして伊藤光利関西大学教授、栗栖薫子神戸大学教授、桑原敏典岡山大学教授、棚橋健治広島大学教授、橋本介三大阪大学名誉教授、林敏彦大阪大学名誉教授、松井聡子桃山学院大学教授となっています。
「いや、大学教授は机上の学問だけしかやっていないのだろう。信用ならないし教え方が上手かどうかも分からない」という反論もあるかもしれません。しかし、英語で見てみても例えば学校図書の、中学校「トータルイングリッシュ3」は大学教授と准教授20名(うち、ネイティブ4名)中学校教員5名、加えて一人の計26人で作ってあります。
ダメ押しで、小学校六年向け「新版たのしい理科」(大日本図書)は44名が執筆陣となっていて、内訳を見ると東京大学元総長の有馬太郎氏にはじまり大量の大学教授、小学校・中学校教師が名を連ね(東京学芸大学付属世田谷小学校やお茶の水女子大学附属小学校といった、国立大学付属系の教員もいらっしゃいます)、さらに元気象庁の椎野純一氏、国立天文台の渡辺潤一教授、といった実務家も名を連ねます。
そして、これらの執筆者が作った教科書へ、さらに文部科学省官僚(その分野の学力はその人次第でしょうが・・・)が検定をかけてチェックを入れるわけです。つまり、教科書はタダで配られるものの、国家の教育事業として作成されており、多額の税金と湯水のような人材が投入されているわけです。
不勉強ながら、これらの検定済み教科書よりも豪華な執筆陣を持っている参考書や通信教育教材は見当たりません。
また、算数・数学の問題でも数字の選び方など細部にわたって、明らかにセンスのあるこれ以上なく吟味された内容が乗っています。
従ってうちでは、最小限だけしか、教科書以外の教材は使わないポリシーを採っています。もし小学校の教科書で不十分な場合は、中学校の教科書を持ってきたりすると解決したりすることもあります。
ただし、例外はあります。たとえば、①解説もレイアウトも非常に充実した参考書(旺文社の基礎英文問題精巧やZ会の速読英単語シリーズなど)は、グダグダでまとまりのない高校向け英語教科書より優れていますし、②現代国語の読解力を付けたいときには教科書は役に立ちません。この場合、読解で誤読を無くすには問題集(過去問を含む)を使うしかありません。記述式や小論文で構成力・表現力をあげたいなら採点基準の明記された添削をうけてもらうのが対応方針になります。
以上の話を短めに、きょう生徒の子にしたら大笑いして納得していました(教育現場にいる学校の先生達も、「こんなに凄い人たちが書いているんだよ」と授業の最初に教科書末尾の執筆陣を読ませれば、たぶん学生も真面目に勉強するのに何でこんな簡単で低コストな士気の揚げ方をしないのだろうと、不思議でなりません)。
by 江藤塾